「夏休みの宿題、最後に読書感想文が…」

特に読書感想文は、毎年頭を悩ませる宿題の一つですよね。
本を読むのが苦手な子にとって、読み切って感想文を書くのは苦痛でしかないでしょう。
そして多くの方が読書感想文に関して疑問を持つことの1つ。
「読書感想文って漫画でも良いのかな…?」、そんな疑問を持ったことはありませんか?
本記事では読書感想文に漫画を選んでも良いのか、「読書感想文で漫画はアリ?ナシ?」について解説していきます。
読書感想文で漫画はアリ?ナシ?


読書感想文の課題で、漫画を選んでも良いのかどうか。



それは多くの人が、一度は抱く疑問。
結論から言うと、先生の理解度や学校の規則によって判断が分かれます。
しかし、いくつかの判断基準を知っておけば、漫画を選ぶリスクを減らすことができるでしょう。
【結論】理解のある先生ならOK!だけどどちらかと言えば、おすすめはできない
結論から言います。
理解のある先生なら、漫画でも読書感想文として受け入れてくれる可能性はあります。
ただし、一般的には小説やノンフィクションなどの書籍が推奨される傾向にあるため、積極的におすすめはできません。
なぜなら読書感想文は単に本の内容をまとめるだけでなく、本を通して得た学びや感動、考えを表現する場だから。
漫画は絵によって内容が伝わりやすく、文章表現力が鍛えられにくいと判断される場合があります。



しかし「どうしても漫画で書きたい!」という強い気持ちがあるなら、先生に相談してみる価値はあります。
その際は、なぜその漫画を選んだのか、どんなところに心を動かされたのかを具体的に説明できるように準備しておきましょう。
改めて「読書感想文」の定義を確認してみよう
そもそも読書感想文とは、読書を通して感じたこと考えたことを文章で表現するものです。
単なるあらすじの要約ではなく自分の心に響いた部分や、物語から学んだ教訓などを自分の言葉で語ることが重要。
読書感想文は文章力だけでなく読解力や思考力、表現力を養うための良い機会になります。
本の内容を理解し自身の経験や価値観と結びつけることで、豊かな文章表現が可能になります。
漫画は絵がある分、活字の本よりも内容を理解しやすいというメリットがあります。



しかし想像力を働かせたり、文章表現を工夫したりする機会が少なくなるというデメリットも。
漫画を読書感想文に選ぶ場合は、これらの点を考慮する必要があるでしょう。
読書感想文で漫画を選びたいなら…4つの判断ポイント


どうしても読書感想文で漫画を選びたい!



そういった気持ちは、子どもの素直な気持ちなら当然湧き出るかもしれません。
そこで漫画を選んだ場合に、先生に受け入れてもらえる可能性を高めるための判断ポイントを4つ紹介します。
子ども理解のある先生かどうか?
担任の先生が生徒一人ひとりの個性や興味関心に理解を示してくれるタイプかどうかは、最も重要な判断基準。
日頃の先生の言動や生徒との接し方から、柔軟な考え方を持っているかどうかを見極めましょう。
例えば授業中に生徒が発言した面白い意見を頭ごなしに否定せず、面白がって広げてくれるような先生なら漫画での読書感想文も受け入れてくれるかもしれません。



しかし過去の事例やルールに固執する傾向がある先生の場合は、漫画での読書感想文は難しいかも…
先生の性格や考え方を考慮し、判断しましょう。
市立校or私立校どちらに在籍しているか。私立の方が柔軟な対応をしてくれることが多い
学校の校風も、漫画での読書感想文が認められるかどうかに影響します。
一般的に市立校よりも私立校の方が、教育方針やカリキュラムの自由度が高いです。
自由度が高い分、生徒の個性や多様性を尊重する傾向があります。
そのため私立校の方が、漫画での読書感想文を受け入れてくれる可能性が高いと言えるでしょう。



もちろん、一概には言えませんが。
学校のホームページやパンフレットなどで教育方針や学校生活の様子を改めて確認してみると、判断の参考になるかもしれません。
担任の先生が若いかどうか。ベテラン先生だと逆に頭が固く、許可してくれないかも
先生の年齢も、判断材料の一つ。
一般的に若い先生の方が新しいものや流行に敏感で、生徒の気持ちを理解しようと努力する傾向があります。
そのため漫画での読書感想文に対しても、柔軟に対応してくれる可能性が高いでしょう。



一方ベテランの先生は経験や知識も豊富ですが、過去の慣習やルールに固執する傾向があるかもしれません。
漫画での読書感想文に対して、否定的な考えを持っている可能性もあるため注意が必要。
ただし年齢だけで判断するのではなく、先生の性格や考え方を総合的に考慮することが重要でしょう。
普段から明るく、保護者との関りが良好な先生かどうか
普段から明るく生徒や保護者とのコミュニケーションを積極的に行っている先生は、生徒の意見や要望を尊重してくれる可能性が高いでしょう。
保護者との連携を密にしている先生は、家庭環境や生徒の状況を理解しようと努めています。
そのため漫画での読書感想文に対しても、理解を示してくれるかもしれません。
日頃から先生とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくことが大切。



読書感想文のことで相談する際も、先生に安心して話せるような関係性を築いておきましょう。
読書感想文で漫画を選んだら、4つのポイントを意識して書いていこう





漫画で読書感想文を書くと決めたら、いくつかのポイントを意識しましょう。
今から紹介する4つのポイントを意識して、先生に「これは書籍の読書感想文と遜色(そんしょく)ない!」と思わせることが鍵になります。
漫画だとしても読書感想文の構成に沿って書く|基本に忠実を意識!



漫画だからといって、特別な書き方をする必要はありません。
読書感想文の基本的な構成に沿って、書き進めていきましょう。
▼ 読書感想文の基本的な構成 ▼
漫画を選んだ理由、簡単なあらすじ
心に残ったシーン、共感した登場人物、考えさせられたこと
漫画を通して学んだこと、今後の生活に活かしたいこと
この構成に沿って、自分の言葉で正直な気持ちを表現することが大切です。
書籍とは見劣りしないクオリティに仕上げる
漫画だからといって、安易な気持ちで書くのは禁物。
書籍の読書感想文と遜色ないクオリティを目指しましょう。
そのためには文章表現を工夫したり、自分の言葉で深く掘り下げたりすることが重要です。



例えば、「感動した」という一言で終わらせるのは誰が見ても好ましくない、と分かりますよね。
「なぜ感動したのか」「どんな感情が湧き上がってきたのか」を具体的に表現することで、文章に深みが増すでしょう。
書籍とは異なり、漫画ならではの独自性のある文章にする
漫画ならではの表現方法を意識することも重要。
例えば絵から感じた印象やセリフの言い回し、コマ割りなど漫画特有の要素を取り入れましょう。



漫画だからこその、独自性のある読書感想文に仕上げる工夫を意識するのが大事です。
また漫画の作者や作品背景について調べて、読書感想文に取り入れるのも効果的です。
作品に対する理解が深まり、深い考察が可能になるでしょう。
先生がアッと驚き心に響くような、「想い」が伝わる文章にする
読書感想文は、単なる感想文ではありません。
自分の「想い」を伝えるための文章。
先生がアッと驚き心に響くような、熱い想いを込めた文章を目指しましょう。
そのためには、自分の言葉で正直な気持ちを表現することが大切です。
難しい言葉を使う必要はありません。



自分の心に響いた部分をストレートに表現することで、読者である先生の心に響く文章に近づけるでしょう。
【Q&A】読書感想文の書き方に関する、よくある質問





読書感想文、おそらく大抵の子どもは最後の宿題に回しているでしょう。
そして、その姿を見ている保護者は「宿題全部終わったのーー?」「あと読書感想文だけじゃない!」となっているのではないでしょうか?
読者感想文に扱う本を選んでも、書き方や何を書けばよいのかで悩んでいる、子どもや保護者もいるはず。
ここでは、読者感想文に関するよくある質問について解説していきます。
- 読書感想文の本はなんでもいいの?
- 読書感想文は何をかけばいいですか?
- 読書感想文は何文字くらい書けばいいの?
- 読書感想文の書き出し方は、どのようにすればいいですか?
- 読書感想文の本はなんでもいいの?
-
基本的には、自分で選んだ本でOK!しかし学校や先生によっては、指定された本やジャンルがある場合もありますので、心配な場合は事前に確認しておきましょう。
- 読書感想文は何をかけばいいですか?
-
本のあらすじだけでなく読んでどう感じたか、何を考えたかを書きましょう。心に残った場面や共感した登場人物、学んだことなどを、自分の言葉で表現することが大切です。
- 読書感想文は何文字くらい書けばいいの?
-
学校や先生によって、指定された文字数があります。先生の指示に従って書きましょう。もし指定がない場合は、小学校低学年で400字程度、高学年で800字程度、中学生で1200字程度、高校生で2000字程度を目安にすると良いでしょう。
- 読書感想文の書き出し方は、どのようにすればいいですか?
-
書き出しは、読者の興味を引くように工夫しましょう。「この本を読んだきっかけ」「本の簡単な紹介」「心に残った一文」など、様々な書き出し方がありますよ。書き出しに正解も不正解もないので、ひとまずは閃(ひらめ)いたこと、伝えたい想いから筆を進めていきましょう。
まとめ|漫画を選んだ場合、書き直しになるかもだけどチャレンジ精神は大事!


本記事で紹介したように、読者感想文に漫画を選ぶのは決して悪いわけではありません。
ですが理解のある先生でなければ、「書き直して再提出ね!」と言われる場合も十分にあります。
それでも「漫画で書きたい!」という強い気持ちがあるなら、チャレンジ精神はとても大事です。



たとえ書き直しになったとしてもです!
本記事で紹介した判断ポイントや書き方のコツを参考に、先生をアッと驚かせるような読書感想文を目指してみてください。
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